要注意のメールが届いたら。画面のどこを見て、何を記録するか(外国人材 定着コンパスの使い方)
要注意の回答があると、「外国人材 定着コンパス」から機関の担当者にメールが届きます。この記事は、メールを受け取ってから記録を残すまでを、実際の画面の言葉で順に説明します。
制度の確認日 (出典は記事の最後にあります)
この記事の要点
- メールは、4項目(仕事・人間関係・健康・日本語)のどれかが5段階の下から2番目以下のときと、退職・帰国や暴力、自分を傷つけることなどに触れる言葉が書かれたときに、回答の直後に届きます。
- メールには、判定の理由も回答の中身も書きません。「回答結果を開く」から、ログインした画面で読みます。
- 4項目がよくても言葉でメールが届いた人には、「要注意」の札が付きません。「記入あり」のタブで探します。
- 話を聞いたら、ご本人のページの「支援記録」に、対応日・方法・内容を書きます。回答の日より後の対応日で書いた記録が、その回答への対応になります。
メールが届くとき
次の2つのどちらかに当たる回答が届くと、その直後にメールが送られます。何件かをまとめて送ることはしません。
| きっかけ | 当たる回答 |
|---|---|
| 低い評価 | 4項目(仕事・人間関係・健康・日本語)のどれかが、5段階の下から2番目以下。天気の絵では「雨」か「嵐」です。 |
| 気になる言葉 | 退職・帰国、暴力やいじめ、自分を傷つけること、深刻な体調に触れる言葉。送信後の会話で書かれた言葉も見ます。 |
総合アンケートの18問の評価では、メールは届きません。18問の低い評価は、レポートで確かめます。
宛先は、受け取る設定にしている機関のメンバーです(初めは全員)。自分の分は「アカウント」の「自分への通知」で切り替えます。
機関全体の切り替えは「機関設定」の「通知設定」で、管理者だけができます。全員が受け取らない設定にしていても、見逃しを防ぐために、管理者には届きます。
メールが届いたら、当日中を目安に、ご本人の様子を確かめていただくようお願いしています。夜間なら、翌営業日の朝一番に。命や安全に関わるおそれがあれば、記録より先に安全の確認を。
メールから開く画面
件名は「【外国人材 定着コンパス】要注意の回答があります(企業名)」です。本文に書くのは、ご本人の氏名と企業名、何月のどのアンケートかだけです。
メールには、判定の理由も回答の中身も書きません。健康や心の状態が、メールから読み取れないようにするためです。理由と回答は、ログインした画面で見ます。
「回答結果を開く」を押すと、その企業のその回のレポートの「回答一覧」(社内用)が開きます。ログインしていなければ、ログインのあとに同じ画面へ戻ります。
一覧のタブは「すべて」「要注意」「記入あり」「面談希望」「未回答者」で、開いたときは「すべて」です。面談希望の人、嵐を含む人、要注意でまだ記録がない人の順に、上から並びます。
4項目がよくても言葉でメールが届いた人には、「要注意」の札が付きません。「要注意」は、4項目の天気だけで決まるからです。この場合は「記入あり」のタブで探します。
ご本人のページで見ること
一覧の行から、ご本人のページを開きます。最初に出る「支援記録」のタブに、日付ごとの回答と、これまでの記録が並びます。回答のカードで見るのは、次の4つです。
| 画面の表示 | 分かること |
|---|---|
| 4項目の天気 | どの項目が「雨」か「嵐」か。「回答の推移」のタブでは、前の月からの変化も見られます。 |
| 本人のコメント・してほしいこと | ご本人が書いた言葉です。「日本語訳」と「原文」を切り替えられます。 |
| 誰かと話したいか | 「面談希望」と出ていれば、ご本人が話す時間を求めています。 |
| 会社の人に話したか | ご本人が「はなした」「はなしていない」「はなせない」のどれを選んだか。 |
「はなせない」と出ていたら、企業に伝える前に、まずご本人と話します。画面の「聞き方ガイド(対応の前に)」は、最初に「会社には伝えない」と約束してから聞くよう案内しています。
「聞き方ガイド」には、項目ごとに確かめることも出ます。健康なら、眠れているか、食事がとれているか、です。AIが作った質問の案は、そのまま読み上げず、ご自身の言葉で聞きます。
支援記録に書くこと
電話や面談で話したら、ご本人のページの「対応を記録する」に書きます。スマホでは、画面の下の「記録を書く」から同じ欄が開きます。記録は、ご本人には表示されません。
| 欄 | 書くこと |
|---|---|
| 対応日(必須) | 話した日です。初めは今日の日付が入っています。先の日付は入れられません。 |
| 方法 | 「対面」「電話」「オンライン」「チャット・SNS」「その他」から選びます。 |
| 内容(必須) | 欄に「①本人の話 ②こちらの対応 ③企業に伝えたこと」と薄く出ます。書く順の目安で、打ち始めると消えます。 |
| 次回の予定(任意) | 次に何をするか。入力欄の例は「来月の面談で寮の件を確認する」です。 |
内容の欄の下には、「支援に必要な範囲を超えて、在留カード番号・口座番号・診療情報などは書かないでください。」と出ます。
書きかけは、画面を離れても、次に開いたときに戻ります(「書きかけを復元しました」と出ます)。同僚が保存した記録は、画面を開いたままでも数秒で反映されます。
機関の書き方の決まりは、管理者が「機関設定」の「対応記録の書き方ガイド」に書けます。記入欄の上に「管理者より」として、いつも表示されます。
受け入れ企業に見せられるのは、ご本人が了承した記録だけです。記録ごとに「本人の了承を得て企業に公開する」に印を付け、了承の方法(口頭・書面・LINE)を選びます。
記録すると変わる表示
一覧には、「対応済み」のような状態の切り替えはありません。回答の日より後の対応日で記録があれば、その回答には対応したことになります。同じ日なら、回答が届いた時刻より後に書いた記録です。
記録があると、一覧の記録の印が青くなり、その人は「要注意でまだ記録がない人」の段から下がります。ホームの「今月のやること」の「うちN名はまだ記録がありません」の人数からも外れます。
回答より前の日の面談は、対応日をその日にすると、この回答への対応には数えません。メールを見てから話したときは、話した日を対応日にします。
「要注意」の札そのものは、記録しても消えません。その回答に雨や嵐があった事実は、そのまま残ります。
法令で求められている記録とのつながり
メールをきっかけに話を聞き、ご本人の相談として応じたときは、その内容と対応の記録が、技能実習でも特定技能でも求められています。
| 制度 | 決まり |
|---|---|
| 技能実習(監理団体) | 技能実習生からの相談に適切に応じ、助言・指導などを行います(技能実習法施行規則 第52条第14号)。受けた相談の内容と対応を記録した書類を、事業所に備えて置きます(第54条第1項第7号)。 |
| 特定技能(登録支援機関など) | 相談・苦情に遅滞なく応じ、助言・指導などを行います(特定技能基準省令 第3条第1項第1号ト)。対応したら、相談記録書(参考様式第5-4号)に記録しておく必要があります(入管庁の運用要領)。 |
技能実習の書類を備えて置く期間は、技能実習の終了の日から1年間です(第54条第2項)。相談記録書は、相談受理日・相談者・相談内容・対応結果・対応者の氏名を書く様式です。
支援記録は、管理者が「機関設定」から「対応記録台帳」(PDF)に書き出せます。項目は、対応日・氏名・方法・内容と次回の予定・記録者です。様式への転記と届出は、貴機関で行います。
この記事は、2026年10月26日時点の技能実習と特定技能の決まりで書いています。2027年4月1日に始まる育成就労の監理支援機関の決まりは、扱っていません。
根拠: 技能実習法 第41条、同法施行規則 第52条第14号・第54条、特定技能基準省令 第3条第1項第1号ト、出入国在留管理庁「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」(6)【留意事項】、同庁 参考様式第5-4号「相談記録書」の記載例
この記事に出てくる用語
出典(一次情報)
- e-Gov 法令検索「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」(第41条)
- e-Gov 法令検索「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律施行規則」(第52条・第54条)
- e-Gov 法令検索「特定技能雇用契約及び一号特定技能外国人支援計画の基準等を定める省令」(第3条・第4条)
- 出入国在留管理庁「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」(PDF)
- 同庁「特定技能関係の申請・届出様式一覧」(参考様式第5-4号「相談記録書」と記載例)
2026年10月26日に、上のページと条文で確認しました。サービスの画面の言葉と動きは、同じ日のものです。制度と画面は変わることがあります。この記事は、個別の事案についての助言ではありません。
書いた立場: 株式会社first penguin2018年から監理団体の一員として技能実習生の受け入れに携わり、2021年からは登録支援機関(登録番号 20登-005532)として特定技能の支援を行っています。「外国人材 定着コンパス」の運営会社です。